「聞こえるはずが無いのに」

投稿者:夫はチベットスナギツネ

 

リビングが見えるキッチンで洗い物をしながら夫と会話していた時の事です。
会話が途切れた刹那
「 ??? 」
一言、低く野太い男性の声が右肩の上から聞こえました。言葉にならない文字の羅列で、驚きもあり詳細は思い出せません。
『ああ、今横を向いたら顔が肩の上にある。』そう直感しました。
聞こえた事を悟られてはいけないと思い、冷や汗をかきながら何事もなかったように夫との会話を再開しました。
私はこれにずっと違和感を感じていました。慣れすぎてすっかり忘れていたのですが、数年前に私は右耳の聴力を失っているのです。

 

得点

評価者

怖さ鋭さ新しさユーモアさ意外さ合計点
毛利嵩志15101051555
大赤見ノヴ910991047
合計2420191425102

 

書評:毛利嵩志
本人の恐怖感・焦りがよく伝わり、最後のオチも決まっています。

書評:大赤見ノヴ
これねぇ…難しいですねぇ…怖いんですけどまったく何者かわかんないしその後の事もわかんないし元々聞こえてない耳で聞こえただけなので加点しずらかったですね