新村さんは社員PCの管理を担当している。
ある日ノートPCの調子が悪いと中途採用のAさんから連絡があった。
管理番号を確認すると”N-3564″だったので持って来る様伝えた。
Aさんには新しいPCを貸与し、新村さんは”N-3564″の裏蓋をドライバーで開けると、プロセッサー部分の黒く煤けた紙を剥がし、そこに新しいお札を貼った。
元々このPCを使っていた社員は過労死しており、回収以降プロセッサーにお札を貼ってないと起動すらせず、半年も経つと煤けて真っ黒になるのだ。
減価償却まで後二年はこの作業があるそうだ。