本格的な雪山登山は初めてだったため、大ベテランの先輩におススメの雪山用テントを尋ねてみたところ、「じゃあ、俺のやるよ」と安値で譲ってもらうことになった。もし新品ならばかなり高価な品だ。これは良い買い物をしたと大満足だったのだが、夜、中で寝ているとなんだか人の気配がする……ふと目を開けて横を見れば知らない男が寝ているではないか！慌てて外へ飛び出し、恐る恐る中を覗いてみるがもう男の姿はない。帰ってからその話を先輩にしてみると、先輩も中古で買ったもので、そのテントでは雪崩に巻き込まれて死人が出ていた。
「雪山用テント」
得点
評価者 | 怖さ | 鋭さ | 新しさ | ユーモアさ | 意外さ | 合計点 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 毛利嵩志 | 10 | 10 | 10 | 10 | 10 | 50 |
| 大赤見ノヴ | 15 | 14 | 13 | 15 | 15 | 72 |
| 合計 | 25 | 24 | 23 | 25 | 25 | 122 |
書評：毛利嵩志
伝統的な怪談話のような体裁ですが、テントの中の男の描写が抑えられているので、想像力を掻き立てられます。
書評：大赤見ノヴ
やはり中古のアイテムって怖いなぁと思わせる怪談でしたね。サクッと友達に話したくなりますね。