「箱」

投稿者:N"NA

 

私は、ポストサイズの箱に閉じ込められている。
小さな鳥居で首を固定され、膝を畳んだ状態で身動きが取れない。

呼吸をするたびに酸素が薄くなるのを感じ視界がゆがむが、反対に意識ははっきりとする。
血流が悪くなった足が氷のように冷え強い痛みを感じ、指の先から自分が死んでいく。
徐々に感覚がなくなり、死が全身に回ると目が覚める。

二年参りをすると初夢で必ずこの夢を見ますが、年の瀬には夢の記憶は頭から抜け去ります。
この夢を初めて見たとき箱のサイズは、小学校の教室ほどでした。
回を重ねるごとに箱は小さくなっています。

 

得点

評価者

怖さ鋭さ新しさユーモアさ意外さ合計点
毛利嵩志121210101256
大赤見ノヴ141416151473
合計2626262526129