私は死神に付きまとわれていた。
気を抜くと、黒いそれは私を弱らせようと忍び込んでくる。
結界も張れるし、浄化だって出来る。
幽霊は人と同じように見えるのに、それだけは消えてくれない。
追われるうちに、もう身を任せて良いか…という気分になっていた。
先日、知り合ったユタが慌てて連絡をくれた。
黒いそれは、とある人を遠ざける為に呪ったモノ、私が作った死の影だという。
呪う相手を見失い、死は私自身を追いかけてきた。
「作り出す…」
得点
評価者 | 怖さ | 鋭さ | 新しさ | ユーモアさ | 意外さ | 合計点 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 毛利嵩志 | 10 | 10 | 12 | 10 | 10 | 52 |
| 大赤見ノヴ | 16 | 16 | 15 | 15 | 15 | 77 |
| 合計 | 26 | 26 | 27 | 25 | 25 | 129 |