国見さん曰く見知らぬ家の前で撮影された写真がうちにはある。
その写真には自分が写っている。しかし心あたりはないし家族も知らないというが、
その家は誰かの葬式のさなかのようで、玄関口の傍らに立てられた葬儀案内の看板を見ると「故 ○○ 葬儀式場 葬儀 ○月○日」とありその故人が父なのである。そしてその葬儀の日付が何年かまでは書いていないのでわからないがその日付はあと三ヶ月後に迫っている。
その日付に近づくにつれ父が明らかに弱っていくのが少し気がかりだ。
父曰く最近、よく見る夢がある。
恐いのでどんな夢か聞けずにいる。