私はある日から一月毎に闇の中を徘徊する夢を見るようになった。最初は遠くの小さな点しか見えていなかった。けれど、月を重ねる毎にそれが人である事が分かってきた。重たい金属音を静寂に響かせながらそいつに近付いて行く。姿を確認出来たその人は、かつて私を虐めていたアイツだった。私は何年経ってもコイツを許す事は出来ていなかったらしい…。恐怖に慄いたソイツの顔をこの目に焼き付け、私はずっと引き摺っていた大きな金槌をソイツの頭目掛けて振り下ろした。彼の幸せに満ちたSNSはその日から更新されていない。
私はある日から一月毎に闇の中を徘徊する夢を見るようになった。最初は遠くの小さな点しか見えていなかった。けれど、月を重ねる毎にそれが人である事が分かってきた。重たい金属音を静寂に響かせながらそいつに近付いて行く。姿を確認出来たその人は、かつて私を虐めていたアイツだった。私は何年経ってもコイツを許す事は出来ていなかったらしい…。恐怖に慄いたソイツの顔をこの目に焼き付け、私はずっと引き摺っていた大きな金槌をソイツの頭目掛けて振り下ろした。彼の幸せに満ちたSNSはその日から更新されていない。
得点
評価者 | 怖さ | 鋭さ | 新しさ | ユーモアさ | 意外さ | 合計点 |
---|---|---|---|---|---|---|
毛利嵩志 | 10 | 10 | 12 | 12 | 10 | 54 |
大赤見ノヴ | 16 | 17 | 16 | 16 | 15 | 80 |
合計 | 10 | 10 | 12 | 10 | 10 | 134 |