昔住んでいた部屋はたまにラップ音が鳴っていた。どんな時に鳴るのかというと、消費期限切れの食べ物がある時。この法則に気がついたのはそこに住み始めてから1年ほど経った頃だった。子供の頃に親が言っていたあのオバケがいるのかな、と微笑ましく思っていた。
ある時からラップ音が毎日鳴るようになった。家中を探したが古い食べ物は置いていない。それはおよそ1ヶ月鳴り続けた。
音が止んだのは、屋上の貯水槽で見つかった死体が引き上げられた日だった。
昔住んでいた部屋はたまにラップ音が鳴っていた。どんな時に鳴るのかというと、消費期限切れの食べ物がある時。この法則に気がついたのはそこに住み始めてから1年ほど経った頃だった。子供の頃に親が言っていたあのオバケがいるのかな、と微笑ましく思っていた。
ある時からラップ音が毎日鳴るようになった。家中を探したが古い食べ物は置いていない。それはおよそ1ヶ月鳴り続けた。
音が止んだのは、屋上の貯水槽で見つかった死体が引き上げられた日だった。
得点
評価者 | 怖さ | 鋭さ | 新しさ | ユーモアさ | 意外さ | 合計点 |
---|---|---|---|---|---|---|
大赤見ノヴ | 15 | 15 | 15 | 16 | 16 | 77 |
毛利嵩志 | 15 | 12 | 12 | 12 | 15 | 66 |
合計 | 30 | 27 | 27 | 28 | 31 | 143 |