幼少の頃、捨て猫や親とはぐれた子猫を見つけては拾って帰る、優しい友達がいた。
そんなに連れて帰って怒られないの?と聞いたことがあったが、友達もその両親も優しい人らしく、何も言われないとのこと。
ある下校時、また子猫を見つけた友達は抱き上げた。
子猫は、不安そうに見えた。
友達の家に着き、バイバイと言って家に入る友達の腕の中の子猫が、ハッキリと
「やだーーーー!」と叫んだ。
ドアが閉まった。私は動けなかった。
しばらくして、友達は補導された。
彼の部屋からは、何匹もの猫の死骸や体の部分が見つかったそうだ。