「どんな味?」

投稿者:コマイトシヒコ

 

「これが噂の、自販機か」
値段は、千円とちょっと高め。どんな味のドリンクなのか、飲んでみないと分からない。
でも、こんなチャンス滅多にないから、買ってみることにした。
「う~ん、微妙だな」
その時、急に取り出し口が開いた。何だろうと思って、手を入れてみると――
「うわあっ⁉」

気付けば僕は、真っ暗で、狭いところに閉じ込められていた。
そしてしばらくすると、タオルを絞るように全身を絞られていって――

「まずっ、何だこの味…」と、今ジュースを飲んだ男が文句を言った。
そして、取り出し口が開いたことに気付いて…。

 

得点

評価者

怖さ鋭さ新しさユーモアさ意外さ合計点
毛利嵩志121212151263
大赤見ノヴ151414141673
合計2726262928136