「これが噂の、自販機か」
値段は、千円とちょっと高め。どんな味のドリンクなのか、飲んでみないと分からない。
でも、こんなチャンス滅多にないから、買ってみることにした。
「う~ん、微妙だな」
その時、急に取り出し口が開いた。何だろうと思って、手を入れてみると――
「うわあっ⁉」
気付けば僕は、真っ暗で、狭いところに閉じ込められていた。
そしてしばらくすると、タオルを絞るように全身を絞られていって――
「まずっ、何だこの味…」と、今ジュースを飲んだ男が文句を言った。
そして、取り出し口が開いたことに気付いて…。