「鏡の中のアリスさん」

投稿者:空花星潔

 

「ナコちゃん」
可愛くなりたいと願ったら、鏡の中から声がした。鏡を見たら可愛い女の子が居た。
「ナコちゃんに私の顔をあげるね」
女の子がそう言うと、私の顔が可愛くなっていた。
その日から毎日、その女の子は私に何かをくれた。
可愛い声、綺麗なスタイル、つやつやの髪……。
「今日はナコちゃんに私の名前をあげるね」
私の名前はアリスになった。
「今日はアリスに私の居場所をあげるね」
そんな声が聞こえて、気づくと私は鏡の中に居た。
「今日から私がナコちゃんになってあげるね」

 

得点

評価者

怖さ鋭さ新しさユーモアさ意外さ合計点
大赤見ノヴ141515151574
毛利嵩志121515151269
合計2630303027143