終電近くの電車内。
座席に座っていると、
疲れと暖房の心地よさから、
うとうとと眠りに落ちてしまった。
目が覚めると気づかないうちに、
自分は最寄り駅のホームに降りていたようだった。
すると急激に、心臓が締め付けられるように苦しくなり、
呼吸が苦しく焦燥感に襲われる、
いわゆるパニックに陥り
ホームに向かってくる電車に向かって、
飛び込んでしまった。
その時、はっと目が覚めると、最寄り駅の手前だった。
嫌な夢だったなぁと思っていると、
電車は急ブレーキを踏んで止まる。
車内放送は人身事故を告げるのだった。-