私が自衛官だった頃の実話。
霊感が強いKという先輩がいた。
霊感がある他の隊員も、『Kの霊感は結構マジだ』と言っていた。
このK先輩、憑依体質でもあり、ふとした瞬間に取り憑かれ、暴れることがあった。
そんなK先輩が、ある演習場にてテント泊をしていた深夜の事。
先に寝ていたK先輩が突然起き上がったかと思うと
【私は龍の神】
と、叫んだ。
次の瞬間、横で酒を呑んでいた屈強な小隊長が
「うるせえ!」
そう言うと同時にラリアット一閃。
テントの外までふっ飛ばされたK先輩は、そのまま静かになった。
自衛隊は龍も退治できる………?