母の声で電話がかかってきた。
「今どこ?ご飯できてるよ」
懐かしくて、胸が詰まる。母は去年、亡くなっている。
黙っていると、もう一度。「早く帰っておいで」
でも──声に微かな違和感がある。抑揚が、妙に均等。
おかしいのは、それだけじゃない。
着信履歴を開くと、「母」の名前が消えていた。
代わりに表示されていたのは、
“おまえ”;
母の声で電話がかかってきた。
「今どこ?ご飯できてるよ」
懐かしくて、胸が詰まる。母は去年、亡くなっている。
黙っていると、もう一度。「早く帰っておいで」
でも──声に微かな違和感がある。抑揚が、妙に均等。
おかしいのは、それだけじゃない。
着信履歴を開くと、「母」の名前が消えていた。
代わりに表示されていたのは、
“おまえ”;
得点
評価者 | 怖さ | 鋭さ | 新しさ | ユーモアさ | 意外さ | 合計点 |
---|---|---|---|---|---|---|
大赤見ノヴ | 15 | 15 | 15 | 16 | 16 | 77 |
毛利嵩志 | 15 | 12 | 15 | 12 | 15 | 69 |
合計 | 30 | 27 | 30 | 28 | 31 | 146 |