「ある変人の好奇心について」

投稿者:あおやまままさし

 

 公園のベンチでアイスを食べてると「それちょうだい」と5才くらいの子が寄ってきた。

 非常識と思うより、もう根本しか残ってない棒アイスなんか食いたいもんかね?と俺はくれてやったんだけど……。

 ずぶり。

 その子はソレを自分の右目に突き刺した。

「あはは!見えない見えない!」

 そう繰り返し、残った左目にも自分の指を突っ込み

「あはは!こっちもこっちも!」

 ぐちゅぐちゅと音を鳴らし掻き回し続ける。

 その音はセミが求愛のために鳴らす声の中でもハッキリ聞こえるのだが……。 

 この子も何かのためにそれをやっていると思うと興味深い。

 

得点

評価者

怖さ鋭さ新しさユーモアさ意外さ合計点
大赤見ノヴ161615151678
毛利嵩志151215121569
合計3128302731147