2時。
眠れない夜は公園に行く。
ランニングコースだけの平たい公園である。
街灯も乏しい真暗の中、コースにつく。眠くなるまで歩くのだ。
半周に差し掛かる。すると、先までは見えなかった人影が現れた。
お散歩？
何やらペットと散歩をしている人らしかった。リードを持ち、その先には犬でも繋がれているのだろうか、それを引き摺るように歩いている。
次第に追いついて、彼らを超そうとした、その時——。
街灯に照らされて、彼らの影が露わになった。
虚な顔をした女。
リードの先に目を遣る。そこには、うつ伏せの赤ん坊が繋がれていた。
「リード」
得点
評価者 | 怖さ | 鋭さ | 新しさ | ユーモアさ | 意外さ | 合計点 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 大赤見ノヴ | 17 | 16 | 16 | 16 | 17 | 82 |
| 毛利嵩志 | 12 | 15 | 12 | 12 | 15 | 66 |
| 合計 | 29 | 31 | 28 | 28 | 32 | 148 |