長期入院をしていた時のことだ。夜勤の看護師が夜、ベッドに居るか確認に来るのだが、薬の作用か眠りが浅く、人の気配がするとよく起きていた。一人、夜勤で会うと嫌な看護師が居た。彼女は日勤の時は明るく元気で可愛らしい感じなのだが、夜勤ではベッドを執拗に照らしてきたり「照らさないでください」と言うとクスクス笑ったり様子がどうにもおかしかった。ある時彼女がベッドを照らして去った後、ベッド脇に置いていたスマホが勝手に電話アプリを立ち上げ数字を延々と打ち出した。以来、悪魔憑きと勝手に心の中であだ名をつけていた。