「豊島君のこと」

投稿者:CHANG×PARK

 

小学生の頃、豊島君という友達がいた。仲良しでよく彼の家で遊んだ。背が低くて一年生から卒業するまでの間、全く背が伸びなかった豊島君。卒業後、偶然彼の家の前を通った。何十年ぶりに見る豊島君の家は少しも変わってなかった。そのとき玄関から人が出てきた。豊島君だ。あの頃と同じ背丈の彼。顔も子供の時のままだった。目が合った瞬間「しまった!」という表情になり慌てて家の中に消えた。少し経ってから彼の家の前を再び通ると、そこに豊島君の家は無く真新しい葬儀場が建っていた。

 

得点

評価者

怖さ鋭さ新しさユーモアさ意外さ合計点
大赤見ノヴ151515161576
毛利嵩志121212121563
合計2727272830139