うちの学校の昇降口には車椅子があって、勝手に動くという噂がある。曰く、ある日は一階の廊下にぽつんと置かれているのが発見され、元に戻したにもかかわらず、今度は階段の踊り場で見つかった。また元の場所に戻したのに、別の日には二階、また別の日には三階で見つかり、ある日、屋上の、手すりの前に置いてあるのも見つかった。屋上に出るには鍵が必要で、生徒によるいたずらという説はそこで否定されたし、屋上で見つかったのを最後に動かなくなったので、誰も話題にしなくなった。
うちの学校の昇降口には車椅子があって、勝手に動くという噂がある。曰く、ある日は一階の廊下にぽつんと置かれているのが発見され、元に戻したにもかかわらず、今度は階段の踊り場で見つかった。また元の場所に戻したのに、別の日には二階、また別の日には三階で見つかり、ある日、屋上の、手すりの前に置いてあるのも見つかった。屋上に出るには鍵が必要で、生徒によるいたずらという説はそこで否定されたし、屋上で見つかったのを最後に動かなくなったので、誰も話題にしなくなった。
得点
評価者 | 怖さ | 鋭さ | 新しさ | ユーモアさ | 意外さ | 合計点 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 大赤見ノヴ | 16 | 17 | 16 | 16 | 16 | 81 |
| 毛利嵩志 | 12 | 12 | 12 | 15 | 12 | 63 |
| 合計 | 28 | 29 | 28 | 31 | 28 | 144 |