「友達がね『宝くじが当たった!』って喜んだって」
「へぇー、すごい」
「でね、その友達の家に幽霊が出るのね。で、喜んでる時に出たんだって」
「おぉ」
「興奮してるから全然、怖くなくて幽霊に『イェーイ』ってピースしたり、今までの不満の罵詈雑言を言ったのね」
「無敵な人になったんだ」
「でも宝くじ、見間違いで当たってなかったんだよ」
「えぇ…」
「幽霊が怖くなくなったから『まぁ、良かったよ』って言ってた」
「凄い話だね」
「その友達のお葬式に明日行ってくるね」
「え、亡くなったの」
「うん、部屋で変死してたみたい」