これは友人の勤務する産婦人科医院での出来事。閉院後、患者さんが誰もいないのにトイレに検尿コップが残っていた。コップには弱々しい筆跡で名前と存在しない病室番号が書かれていた。そして尿らしき液体も入っていた。通常、検尿は直ぐ看護師が回収し、検査に回すのでそのまま放置しておく事はまずない。不思議に思い同僚看護師や事務員にも確認したところ、その名前の入院患者も外来患者もいなかった。いたずらか心霊現象か、これが心霊現象だとしたら、液体も具現化するのだろうか。ちなみに妊娠検査などはせず尿は廃棄したそうだ。
これは友人の勤務する産婦人科医院での出来事。閉院後、患者さんが誰もいないのにトイレに検尿コップが残っていた。コップには弱々しい筆跡で名前と存在しない病室番号が書かれていた。そして尿らしき液体も入っていた。通常、検尿は直ぐ看護師が回収し、検査に回すのでそのまま放置しておく事はまずない。不思議に思い同僚看護師や事務員にも確認したところ、その名前の入院患者も外来患者もいなかった。いたずらか心霊現象か、これが心霊現象だとしたら、液体も具現化するのだろうか。ちなみに妊娠検査などはせず尿は廃棄したそうだ。
得点
評価者 | 怖さ | 鋭さ | 新しさ | ユーモアさ | 意外さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
毛利嵩志 | 10 | 15 | 10 | 15 | 5 | 55 |
大赤見ノヴ | 6 | 10 | 7 | 7 | 8 | 38 |
合計 | 16 | 25 | 17 | 22 | 13 | 93 |
書評:毛利嵩志
一番文章が上手だったと思います。さりげない話ですが、検尿コップの弱々しい字など、想像をかき立てる描写や、さらりとした結末が好印象。
書評:大赤見ノヴ
心霊の可能性がイタズラより少しでも高ければ一気に怖くなりそうな話。