リビングが見えるキッチンで洗い物をしながら夫と会話していた時の事です。
会話が途切れた刹那
「 ??? 」
一言、低く野太い男性の声が右肩の上から聞こえました。言葉にならない文字の羅列で、驚きもあり詳細は思い出せません。
『ああ、今横を向いたら顔が肩の上にある。』そう直感しました。
聞こえた事を悟られてはいけないと思い、冷や汗をかきながら何事もなかったように夫との会話を再開しました。
私はこれにずっと違和感を感じていました。慣れすぎてすっかり忘れていたのですが、数年前に私は右耳の聴力を失っているのです。