僕は深夜に車を走らせるのが好きだ。
前方が明るいのに気がつく、このあたりは畑が広がってるだけなのに。
近づくと、背丈くらいの火柱が立ってる。
辺りを見渡すが人の気配はない。
車から降りて火柱のそばに寄る。
熱くない。
こんなに大きな火柱なのに。
その瞬間、動物の様な影がこっちに走ってきた。
後退りしたら、尻もちをついた。
目の前に迫る。
目が合った。
目をつむる。
ぶつか..らない。
恐る恐る目を開けると、もう火柱はなかった。
スマホを灯りに燃えていた辺りを見ても、燃えていた痕跡すら無い。
それ以来咳がよく出る。コンコンと