友達が住んでる団地の駐車場に深夜になると園児と保母さんらしい幽霊が出ると聞いたのでその友達と冬空の下で車中泊をして確かめる事にした。
夜中の1時くらいだと思う。寒い静寂の中子供の声が近づいてきた。
僕達は鼻まで毛布を被り寝たふりをしながら様子を見てると園児がボンネットに手をついたり車の周りを走ってる。保母さんらしき人はずっとこっちを見ているだけ。友達が耐えられなくなりクラクションを鳴らすと消えた。友達が言うには前よりも子供の数が増えていたそうです。保母さんの幽霊が子供の霊を集めているのかもしれない。
「団地の駐車場に響く」
得点
評価者 | 怖さ | 鋭さ | 新しさ | ユーモアさ | 意外さ | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 毛利嵩志 | 10 | 5 | 10 | 5 | 5 | 35 |
| 大赤見ノヴ | 12 | 12 | 15 | 10 | 15 | 64 |
| 合計 | 22 | 17 | 25 | 15 | 20 | 99 |
書評：毛利嵩志
園児が増えていく、という事実と、対照的に保母さんは動かない、という対称性が良いですね。
書評：大赤見ノヴ
オチの読めなさ。そして保育士さんの幽霊が幼児の幽霊を集めているという新しさ！良い！